研究課題
基盤研究(B)
植物防疫法や国際自然保護連合(IUCN)の凡世界的外来種ワースト100にもリストアップされているアリモドキゾウムシ,ツヤオオズアリを対象に,アフリカ・熱帯アジア地域を中心に分子遺伝マーカー情報を用いた系統解析・ネットワーク解析をおこない,分布拡大起源となった地域と伝播経路の推定を実施した.アリモドキゾウムシについてはインド産標本がマダガスカル産標本の一部と同じ単系統群(祖先を同じくする系統的まとまり)を形成したことから,本種がゴンドワナ超大陸起源で,マダガスカル-インド亜大陸を経て熱帯アジア地域に拡がっていったものと推察される.ツヤオオズアリについては別種の確認も含め,解析を継続している.
進化生物学