研究課題
本研究の目的は、モンゴルにおける慢性消耗性疾患である原虫病の感染状況を調査し家畜の原虫病感染と冷害死との因果関係を明らかにすることである。加えて、現地で継続活用可能な原虫病の簡易診断法を構築し、現地共同研究者とともに原虫病の清浄化プログラムを考案することにより、人材育成と国際貢献を図る。本年度は最終年度であり、モンゴル各地(Tuv、Selenge、Khentii、Bayan-Ulgi、Khovd、Bayankhongor、Arkhangaiなど)のウシ・ウマ・ヤギ・ヒツジ・ヤク・ラクダより血液および血清の採集を行なうとともに、トキソプラズマ・ネオスポラ・バベシア・タイレリア・トリパノソーマ各原虫の検査を行なっている。トキソプラズマ・ネオスポラ陽性率は、ウシにおいて約10%、ヤギ・ヒツジで約30%、ウマ・ラクダでは陽性検体は検出されなかった。トリパノソーマにおいては、感染馬より虫体分離・培養に成功した。またラクダにおいては、トリパノソーマ感染は認められなかった。バベシアに関しては、ダニにおけるBabesia microti原虫保有率は約30%であった。また、Bebesia bovisの遺伝子多型解析法の開発を行なった。これらの研究は全て、モンゴル農業大学獣医学研究所の協力のもと進められた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 5件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件)
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