研究課題
本年度は、本研究の集大成としての論文作成のため、研究分担者、研究協力者等と様々な角度からデータを見直し検討を行った。特に、研究協力者のグロッシェ博士および米国国立がん研究所のサイモン博士とは個人推定線量の可能性、被曝地域とされる地域の確実性について検討を行い、最終的に被曝地域の選定、コントロール地域の選定の妥当性を確認した。また、甲状腺検査データに関し、スクリーニングを行った研究協力者の武市医師、研究分担者の野宗医師等に甲状腺結節についてのデータの見直しを依頼した。特に、甲状腺取扱規約が改正されたことから、該当する対象者のデータに関し、一人一人診療録に戻っての確認が行われ、この精査に基づき幾つかのデータが変更された。これらの検討、変更を踏まえ、研究協力者のGrosche博士が最終論文をまとめジャーナルに投稿した。論文のタイトルは「Thyroid Diseases in Populations Residing Near the Semipalatinsk Nuclear Test Site, Kazakhstan: Results from an 11 Years Series of Medical Examinations"で、SM Journal of Public Health and Epidemiology, 2017; 3(1):1038, OPEN ACCESSにて公開した。また、解析に使用したデータはデータ共有、保存のために、欧州(所在地ドイツ)にある http://storedb.org/ にアップロードした。本データに興味のある研究者は、本サイトからその使用目的を明記することで、自由にダウンロードすることができる。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 3件)
SM Journal of Public Health and Epidemiology
巻: 3(1) ページ: 1038-1044
Radiation Environmental Biophysics
巻: 56 ページ: 47-54
10.1007/s00411-016-0678-x
Radiation and Risk
巻: 25 ページ: 111-125