研究成果の概要 |
ベトナムとカンボジアにおけるHCVゲノタイプ分布は、ほぼ同じ様式を示した。つまり、両国共に3種類(1, 2, 6型)のゲノタイプが観察され、中でもゲノタイプ6バリアントが全体の半数を占めた。ベトナムにおいて、多くのゲノタイプ6バリアント株はベトナム固有のウイルスであると思われたが、1aは米国、1bと2aは東アジア、2i/2j/2mはフランスから各々由来したものであると思われた。更に、ベトナムに分布する4種のHCV(1a/1b/6a/6e)は、ベトナム戦争時代に急激な感染拡大が起こったものと思われた。ベトナムにおける肝癌の特徴並びに各国における非B非C型肝癌の特徴を報告した。
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