研究課題/領域番号 |
25305007
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉田 栄人 金沢大学, 薬学系, 教授 (10296121)
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研究分担者 |
松岡 裕之 自治医科大学, 医学部, 教授 (10173816)
都野 展子 金沢大学, 自然システム学系, 准教授 (60295102)
伊従 光洋 金沢大学, 薬学系, 准教授 (20608351)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | マラリア / 疫学調査 / ハマダラカ |
研究実績の概要 |
殺虫剤含有の蚊帳(ITNs)やSRの効果はマラリア感染率低下と吸血頻度減少で評価されるが、前者はマラリア伝播率が低い地域ではほとんど差はでない。後者は、ITNsやSRを家々で適切に使用していることを前提としており不確かな要素がある。さらに、蚊の捕獲の必要があり、多くのデータを収集することは難しい。このため、介入試験の有効性を正確に評価する新たな「マラリア感染危険度」のクライテリアの設定が望まれている。 蚊の暴露(吸血)の指標として、蚊唾液タンパクに対する抗体の変動がその指標となるとの仮説のもとに実験を行った。まずマラリア媒介蚊であるハマダラカに特異的な唾液タンパクAAPPを用いて、マラリア感染地域であるインドネシア スンバ島の住民の血清2617検体の抗AAPP抗体価を調べた。 【結果】雨季の蚊の発生が多い時期には、抗AAPP抗体価は乾季のそれと比較して優位に上昇していた。とくに、熱帯熱マラリアに感染している住民血清にはその上昇がより顕著であった。興味深いことに、三日熱マラリア感染者間では低い上昇であった。これは、三日熱マラリアに特有のヒプノゾイトによる再燃感染が原因と考えられる。以上の結果から、抗AAPP抗体価を追跡調査することのより蚊に対する暴露、さらにはマラリア感染アウトブレイクを予想することが可能となると期待される
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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