研究課題
1. ガーナ大学野口研で採集した熱帯熱マラリア患者由来の原虫DNAを用い、アルテミシニン耐性に関わると報告されているK13 profeller についてSNP解析を行なった。同様のDNAサンプルを用い、他の抗マラリア薬耐性関連遺伝子であるpfmdr, pfcrt, pfdhpについてもSNP解析を行なった結果、解析に用いたサンプルでは全て正常な遺伝子配列を持ち、SNP異常は得られなかった。現在、用いた患者試料、発生地域,及び使用薬剤等の関連性について解析している。この結果を踏まえ、ガーナに適した天然物由来の新規抗マラリア薬のシーズライブラリーを構築・補完して行く予定である。2. H26年度にマラリア原虫、leishmania Major 及びL. donovani で阻害活性が見られたMilletia Thonningii 由来の抽出物の精製を行ない、構造解析を行なっている。また、阻害活性が見られた3化合物については構造―活性相関解析のために誘導体合成を行なっているので、合成終了後にin vitro 系で阻害能と毒性について評価していく(特許の関係で詳細は省略)。3. 100%のHCV検出を行なうことが期待できるユニバーサルプライマーの最適化を行った。ガーナにおけるHCV診断に本プライマーセットの有用性を確認するための試験を計画している。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)
Pharm. Res.,
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岡山医学会雑誌
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