研究成果の概要 |
三日熱マラリア伝播阻止ワクチンの標的候補(PvG#3, PvG#6, PvG#13, PvG#16)の組換えタンパク質を作製し、其々のタンパク質に対するウサギ抗血清を作製した。これらの抗血清は三日熱マラリア原虫の生殖母体表面に反応した。タイのマラリア診療所の三日熱マラリア患者から得た感染血液に作製した抗血清を添加し、人工吸血装置により媒介蚊に吸血させた。約7日後に蚊を解剖して中腸壁の虫体数を計測したところ、PvG#3, PvG#6, PvG#16に対する抗血清を添加した群では虫体数の有意な減少が認められ、これら3種の分子が三日熱マラリア伝播阻止ワクチン候補抗原になる可能性が示された。
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