アジア太平洋地域における膜性腎症の実態調査研究

2015 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25305028
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 海外学術
• 研究分野: 腎臓内科学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 丸山 彰一 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10362253)
• 研究分担者: 松尾 清一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (70190410) ; 湯澤 由紀夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00191479) ; 井ノ上 逸郎 国立遺伝が研究所, 総合遺伝研究系, 教授 (00192500) ; 山本 陵平 大阪大学, 保健センター, 講師 (00533853) ; 秋山 真一 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (20500010) ; 横山 仁 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50191531) ; 坪井 直毅 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50566958) ; 佐藤 和一 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90508920) ; 勝野 敬之 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60642337)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• キーワード: 膜性腎症 / PLA2R / 遺伝子型 / ネフローゼ症候群 / アジア

研究成果の概要

特発性膜性腎症の特性を明らかにするために、日本とアジア太平洋地域の各国の患者の診療実態を調査した。本邦の特発性膜性腎症患者および二次性膜性腎症患者における血中のPLA2R抗体の陽性率は、各々53%および0%であった。これは、韓国、中国の陽性率と比較しても低値であった。遺伝子多型解析では、PLA2R1のrs4664308は既報の結果と同様に有意差が認められたが、HLA-DQA1のrs2187668では関連が認められなかった。PLA2R抗体の生成機序には人種間差以外に地域間差が存在する可能性が示唆された。

自由記述の分野

腎臓内科学