研究課題/領域番号 |
25305039
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
庄司 憲明 東北大学, 大学病院, 講師 (70250800)
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研究分担者 |
笹野 高嗣 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (10125560)
上園 保仁 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (20213340)
西岡 貴志 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (50641875)
佐藤 しづ子 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (60225274)
駒井 三千夫 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80143022)
小嶋 郁穂 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80447169)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 味覚障害 / うま味 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
我が国では超高齢化や食生活の変化などを背景に味覚障害者が急増し社会問題となっている。本研究は、日本と同様に高齢化社会に突入し、かつ成人病に対し薬物療法がさほど行われていないタイ王国(以下タイ)を調査対象として味覚障害患者の実態調査を行い、既に得られている日本での結果と比較検討することにより、病因および背景因子を探る。同時に、治療法を含めた対策を検討し、高齢者の健康を維持するための国際戦略を構築することを目指す。とりわけ、「うま味」を用いた味覚障害の治療戦略(後述)について、日本―タイ、二カ国でその効果を検証し、味覚障害の診断と治療に寄与することにより両国民のQOL向上に貢献したいと考えている。 H27年度は"Taste perception of Thai elders in hospital-based setting: comparative study with matched Japanese elders"の研究課題を作成し、マヒドン大学にタイにおける実態調査を委託した。調査は、5基本味の味覚認知閾値と食文化の相違に基づく食事行動、唾液分泌量および唾液中微量無機質などの要因との関係を明らかにする内容である。東北大学病院とマヒドン大学で契約を交わした後、7月に150,000THB(バーツ)を送金し、実態調査を依頼した。H28年3月に調査終了の報告を受け、4月中旬に結果報告書が送付されることになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
期間延長したため概ね順調な状況である。
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今後の研究の推進方策 |
今後タイで得られた結果と日本での結果を比較検討し成果を報告する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
実地調査地であるタイのバンコクにて平成25年11月25日に大規模デモが勃発し、その後治安が不安定であった。平成26年3月19日、反政府派の抗議行動が沈静化したためようやく非常事態宣言が解除された。この間全く研究が計画通り進まなかったため結果として次年度の使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年3月にようやくバンコクでの実態調査が終了したため、今後は二国間のデータを照らし合わせ研究総括および成果発表行う事を計画している。経費はこれらの遂行に使用する。
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