研究課題
本研究では,組み合わせ最適化問題に対し,解構造に要求される制約について拡張や緩和を行うことで,高品質な解を得る手法について考察することを目的としている.例えば,近似アルゴリズムの開発においては,要求される解構造についての制約は厳密に守り,その大きさを最適化することが求められる.しかし,例えば,直径1である部分グラフを発見する問題に対して,直径2や3まで許す代わりに大きな解にあたるものを求めたいといったことを考えている.近似アルゴリズム,オンラインアルゴリズムを基盤技術として開発することも含め,こういった構造拡張型の組み合わせ問題について研究を行った.本年度は以下の研究成果について公表した.・指定された直径を持つグラフ発見問題:直径2や3といった1ではないにしても小さめの直径を持つ部分グラフを発見する問題について取り組んだ.本研究で開発したアルゴリズムを実装し,その実験的な性能について評価した.実験結果に関する研究成果はProc. Joint 8th International Conference on Soft Com-puting and Intelligent Systems and 17th International Symposium on Advanced Intelligent Systems で公表した.・特殊なグラフ構造である正則な部分グラフを発見する問題:入力として与えられるグラフが二部グラフや平面グラフである場合の問題の複雑さについて考察し,その研究成果はProc. The 19th Japan-Korea Joint Workshop on Algorithms and Computation で公表した.
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)
Proc. Joint 8th International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 17th International Symposium on Advanced Intelligent Systems
巻: - ページ: 892-897
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Proc. The 19th Japan-Korea Joint Workshop on Algorithms and Computation (WAAC 2016)
巻: - ページ: 43-1-8