本研究では,組み合わせ最適化問題に対し,解構造に要求される制約について拡張や緩和を行うことで高品質な解を得る手法について考察することが目的であった.具体的に対象とした問題としては,無向グラフの辺に対する有向化問題,直径指定部分グラフを発見する問題,正則部分グラフ発見する問題などが挙げられる.これらの問題に対して,計算複雑さの検討,理論的性能評価を伴うアルゴリズムの開発,開発したアルゴリズムの計算機実験による実際的性能の評価を行った.研究成果については,12編の国際学術論文としてまとめるとともに,26回の国内学会や研究会での発表を行った.
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