以下の結果が得られた。1.Molchanエラー図を用いて、中国西部地域の重力異常と地震発生との関係を確認した。予測の確率利得は約3から5である。2.分岐クラックモデル(branching crack model)を用いて、大きさの分布、ソース時間関数の特性、及び破壊継続時間と地震モーメントとの関係を含む地震源に関連するいくつかの現象がマイクロスケールから説明された。3.ETASモデルに関連する重要な式の誤りを修正した。元の結果が臨界状態のETASモデルにおいて正しい値よりも高い前震の確率を与えた。4.残差分析の手法に基づいて時空間点過程モデルの重み付き最尤推定量を提案した。この手法を時空間ETASモデルに適用し、日本地域の地震活動特性の空間変動を分析した。5.日本地域の地震震源メカニズムのランダムな分布に関する研究の初期結果を得た。
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