オブジェクト指向はプログラミング言語において主流となる流派であり、その中で継承機構はプログラムコードの柔軟性を高めるために多くの箇所で活用されている。しかし近年、継承機構では不足する機能を補うものとして型パラメタ機構やアスペクト指向などが提案され、その結果言語が複雑化していた。本研究ではこのような複雑さを解消する方向として、少数の基本プリミティブを持ち、これを通じて継承やアスペクトなどの動作を作り出して行くような言語設計を提唱するとともに実装・評価した。当該言語においてはクラスに相当するプログラム単位に対してメソッドやその断片をメタプログラミング記述を通じて挿抜することで継承などを記述できる。
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