本研究は,研究代表者らがこれまでに行ってきた系統的並列プログラミング手法を脳神経科学分野に対して応用するものである.課題1) 並列・分散化による脳画像処理の高速化,課題2) 脳画像データベースに向けた並列・分散フレームワークの研究の2つの課題に取り組んだ.課題1に対しては,fMRI画像の超解像処理を対象に,並列化を含むプログラム高速化手法を3通り適用することで,それぞれ約3倍の高速化を達成した.課題2に対しては,大規模データ処理フレームワーク MapReduce をデータ依存性のある計算に対して適用する手法ならびに,Hadoop MapReduce の計算モデルの定式化を行った.
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