近年、情報処理基盤として注目されているクラウドコンピューティング環境で、企業情報システムなどの基幹システムを稼働させるための基本技術となる、データ整合性の保証と性能予測、およびセキュリティ機能の適合性に関する基礎研究および応用研究を行い、カラーペトリネットによるシミュレーションとUPPAALによる論理的な検証・評価を統合した手法を確立した。また、システムの機能面を厳密に定義するため、仕様記述言語のVDM++も補完的に使用した。出来る限り広範囲のアプリケーションに対応できるようにするため、クラウドの共通的基盤部分とアプリケーション固有部分を明確に分離する手法も開発した。
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