TDMA 型無線網では、電波干渉が発生すると推定される無線リンクに異なる電波資源(タイムスロット)を割り当てる。これまで本分野の理論研究では、リンク間の電波干渉が推定可能という前提のもと、ネットワークの利用効率を最適化する電波資源割り当て法の研究が行われてきた。これらの理論研究では、電波干渉推定手法として、プロトコル型電波干渉推定手法が一般的に用いられる。本研究では、ツリートポロジを形成するTDMA 型無線網を対象として、新しい電波干渉推定手法を提案した。評価の結果、提案手法の精度が高いこと、提案手法を用いることによりネットワーク性能が最大16%向上することを確認した。
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