本研究は、実世界の多くの人から情報を収集する効率的なプラットフォームとしてインセンティブを与える仕組みの確立を目指したものである。シミュレータを完成させ、さまざまな事例のシミュレーションが可能となった。また、自転車で走行する人から路面情報を抽出する具体的なユーザ参加型センシングプラットフォームにおいては、自転車走行車が身体に装着する携帯電話の加速度信号から、路面に由来する信号と体の揺れに由来する信号を、独立成分分析にて2つの加速度信号を分離して路面情報のみ抽出した。以上、シミュレーションと実際のプラットフォームの両方で、ユーザ参加型センシングの挙動を調査する基盤を形成することができた。
|