研究課題/領域番号 |
25330124
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
天笠 俊之 筑波大学, システム情報系, 准教授 (70314531)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | EPUB / XML / ソーシャルリーディング |
研究概要 |
EPUB3.0に基づく知識集積型ソーシャルリーディング基盤の構築を目的として,知識集積型ソーシャルリーディング基盤のプロトタイプシステムの開発を継続して行った.クラウドサービス上に,ソーシャルリーディング基盤およびデータベースを構築するとともに,Google Chromeブラウザ上で動作するEPUBリーダReadiumをベースに,ソーシャルリーティング機能を実装し,予備的実験を行いデータを取得した.EPUB3.0 データに対するソーシャルアノテーションについては,その詳細を検討し,データベース上のスキーマに反映した. 一方,ソーシャルリーディング基盤上に構築されるソーシャルデータは,ユーザやコンテンツをノード,ユーザ/コンテンツ間の関連を有向辺とするグラフとして表現される.このグラフにおいて,PageRankやObjectRankに基づいて重要なノードを発見することは,ソーシャルメディア分析の基本的な処理であり,高速な実行が期待される.このため,PageRank / ObjectRankを高速に推定する手法を検討し,その有効性を実験により検証した.さらに,大量のXMLデータ,あるいはストリーム的に通信されるXMLデータ(EPUBコンテンツ)に対して,特定のキーワードを含む部分文書を高速に検索するための検索手法を検討した.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
知識集積型ソーシャルリーディング基盤のプロトタイプシステムの構築が完了し,予備的な運用とデータの取得が可能となっている.また,基盤技術およびソーシャルメディアマイニングの双方の技術開発が進んでおり,おおむね順調に進展しているといえる.
|
今後の研究の推進方策 |
知識集積型ソーシャルリーディング基盤のプロトタイプシステムの完成度を上げ,より大規模な実験を行い,データを収集する.収集したデータに対して,各種分析処理を行った上で,知識集積型ソーシャルリーディング基盤へのフィードバックを検討する.さらに,基盤技術や分析技術については,適宜検討を進める.
|