従来の音声入力情報検索は、テキスト入力の代替に過ぎず、音声固有の特長を活用していない。本研究では、音声の特徴である思考の即時表現可能性や省労力性・可搬性を活かした情報要求の表現方法を考察し、それを利用した自由発話音声を入力とする情報アクセス手法を開発することを目的とする。被験者実験により自発的に表現した音声クエリを収録し、再利用可能なテストコレクションを構築した。これを用いて、国内外から研究グループを集めて自由発話音声ドキュメント検索タスクを国際評価ワークショップで実施した。また、集めたデータを活用し自由発話音声の音響的特徴を活用した検索手法をはじめとする種々の新しい音声検索手法を開発した。
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