CGにおいてリアルな映像を得るために,物理シミュレーションによるアニメーション作成が行われている.しかし,映像制作者の観点から見るとこれらは必ずしも扱い易いものではなく,物理パラメータの調整とシミュレーションの再計算の繰り返しによる試行錯誤を行う必要があり,映像制作に莫大な時間がかかる要因となっている.本研究では,物理法則にもとづく非圧縮流体シミュレーションへの,手続き的手法による効率的なフロー制御方法の開発を主な目的とし研究を行った.本研究により,制作者にとって制御性を高めつつよりリアリティの高い映像を作り出すことができるようになった.また,提案手法の計算部分は大変高速であることも示した.
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