ストレッサ付加前後の発話を録音すると伴に自覚症しらべ(5群)、心拍変動解析のLF/HF、フリッカー値、唾液アミラーゼ活性を疲労度指標として測定した。疲労度指標間の相関分析ではストレッサが四則演算の場合のLF/HFと唾液アミラーゼ間の0.66以外は相関が見られなかった。一方、ストレッサが四則演算,無酸素運動の場合、発話「あー」、「おー」の音声セグメントラベルの比率,発話「スタート」のF0を説明変数とした重回帰式によってLF/HFが精度良く予測できた。特に、LF/HFの実測値と予測値との相関係数が四則演算、無酸素運動で0.9以上となり、音声セグメントラベル等が心拍変動解析を代替し得ることを示した。
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