研究課題
基盤研究(C)
能動的なセンシングシステムとしての動物の探索的身体運動の組織化のプロセスについて理解するために,人の能動的触知覚運動などの解析を行った.触知覚運動が重要な役割を果たす道具使用の技能について,熟練石ビーズ職人のハンマー動作を検討した結果,探索的な局面に際して職人たちの手の動きに,さっと変化に富んだ動きが生まれる(単位時間あたりの移動距離の変動が速く拡がる)独特の時間構造が見られ, それが異なるスケールの動きのあいだの非線形的な影響関係に由来するものであることが確認された.
認知科学