研究課題
基盤研究(C)
声を出さずに自然に発声された内容を口唇周辺の表面筋電を用いて認識することを目指し,ウェーブレット係数の重心推移法を活用した認識手法の研究を行った.自然な連続発声は口唇形状を緩やかに変化させつつ行われるため,認識のための特徴を抽出すべき位置を同定しなければ,良い認識結果を得ることは難しい.そこで,重心推移を活用して発声変化時点や口唇形状が最も明瞭となった時点を同定する手法を提案した.しかしながら,連続母音認識結果の1位正解率は60%程度であり,更なる改良が必要と言えた.
生体信号処理