研究実績の概要 |
自然災害の発生時においては, 災害現場の早急な情報獲得が重要であり,カメラを搭載した模型飛行体(Drone)が有効である. しかし, Drone で撮影した映像には,カメラから死角になる領域があり,そこに要救助者が存在する可能性のため,再飛行が必要になるが,事前に観測不十分領域が検出されていると飛行計画生成が容易になる.そこで, 取得された画像から 3 次元情報復元のため,Structure from Motion(SfM), Multi-view Stereo(MVS), 四面体カービング法を用いて 3 次元サーフェスを生成し, シーンを分割した Occupancy Voxel を設定する. そして,Voxel の視線通過数,サーフェス,視線不通過数から観測不十分領域を推定する. SfM は VisualSFM, MVS と四面体カービングはCMPMVSを用いた. VisualSFM は撮影映像からカメラ外部パラメータを求め, CMPMVS は得られたパラメータから物体の表面を 3 次元サーフェスとして抽出する.一 方 , 移 動 ロ ボ ッ ト の 移 動 可 能 領 域 を 推 定 す るOccupancy Gridは移動する2次元面をグリッド状に分割し, グリッドにセンサ情報に基づいて状態を持たせることで空き領域を推定する. 本研究では Drone が空中を飛行するため, 空間を Voxel に分割し, 各 Voxel の状態から観測不十分領域を検出する. ARDrone2.0 を用いて撮影した 159 枚の画像から 3 次元復元を行い,同時に観測不十分領域を推定した.観測不十分領域は復元信頼度が低く,観測不十分領域を提示することで, 情報欠落による見落としを防ぐための再飛行計画の自動生成が可能になると考えられる.
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