研究課題/領域番号 |
25330216
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研究機関 | 仙台高等専門学校 |
研究代表者 |
大町 方子 仙台高等専門学校, 専攻科, 准教授 (90316448)
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研究分担者 |
大町 真一郎 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30250856)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 画像、文章、音声等認識 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、画像データの構造的特徴を反映させたデータの自動構築を行う手法、および、それらのデータを活用する画像認識手法を開発することである。本年度は文字パターンを対象とし、文字パターンを複数与えることで、これらの中間的な文字パターンを生成する手法について検討を行った。具体的には画像のモーフィングの技術を用い、文字のストローク同士を対応付けながら文字パターンを変形することで新たな文字パターンを生成する。典型的でシンプルなフォントを用いた実験により、複数のフォントの中間的な性質を持つ文字パターンが生成できていることを確認した。一方で、低品質の文字に対しても高精度な認識を実現するために、文字パターンに対してカメラで撮影することによって生じるモーションブラーやぼけを発生させることによってデータを生成する手法についても検討を行った。画像から点広がり関数を推定して文字パターンに適用することにより、低品質な文字画像を生成する。これを認識に用いることで精度が向上することを確認した。さらに、少数の文字パターンを与えることで大量の文字パターンを生成する手法を開発した。文字の骨格データを用意しておき、得られたパーツをこの骨格データに貼り付けることで文字パターンを生成する。また、文字の全体的な形状を保存するために、骨格データに対してアフィン変換を適用する。いくつかのフォントを用いて文字パターン生成の実験を行い、人間にとって違和感のない文字パターンが生成できていることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ生成については様々な方法を検討し、試しているが、それを活用した大規模な認識実験を行うには至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度の検討結果を受け、引き続きデータの自動構築法を開発する。また、構築されたデータを用いた画像認識手法を開発し、実験を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
進捗が若干遅れており、研究発表と論文投稿を見送ったことによる。
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次年度使用額の使用計画 |
成果発表旅費および論文投稿料等に使用する予定である。
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