研究課題
今年度は、深度カメラベースの追跡手法の高速・高精度化を進めると共に、高速度赤外カメラのみによる低遅延追跡に挑戦した。対象物体の3次元位置姿勢を2次元画像から求めることはきわめて困難であるため、事前学習を用いた姿勢推定手法の確立と、精度を補うためのエッジベース最適化手法の開発を行なった。また、エッジベースの最適化は、位置姿勢の動的変化に対応する追跡処理も想定した設計とし、高速度カメラの特性を活かした低遅延な追跡(90fps以上)を実現した。3年間の研究全体を通しては、深度カメラベースの動的プロジェクションマッピングを、実用的な精度と速度(45fps以上)で実現することに成功した。カメラやプロジェクタの潜在的な遅延に対抗するための遅延保証技術も導入することで、より安定した投影を可能にした。また、それと平行して、遅延の原因となる深度カメラから脱却するために、高速度赤外カメラベースの追跡にも挑戦し、深度カメラベースの手法を超える成果を示すことに成功した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)
電子情報通信学会論文誌
巻: Vol.J99-D, No.3 ページ: 264-272
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映像情報メディア学会誌
巻: Vol.69, No.9 ページ: J278-284
http://doi.org/10.3169/itej.69.J278