実際の社会で使える知識は,実世界の状況の中に埋め込まれており,多様な体験を通して,自律的に探索・発見されなければならない.学習者は,多様な状況に身を置いて多様な視点から問題を捉えて吟味することで新たな知識を獲得できることから,「多様性を萌芽とした知識創造」の支援が重要である.本研究は,実世界に内在する情報の構造を捉える技術,実世界の中での人の振る舞いを捉える技術を開発し,実世界における発見的学習の状況を外部から推定することに取り組んだ.その結果,実世界学習に対する実時間支援,非実時間支援において有効な行動特徴(3次元的注意配布状況など)を,抽出することに成功した.
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