障害者の自立のためには自分で自動車を運転することが重要である.障害者が自動車を運転する方法としては,補助装置を市販車両に取り付ける方法が一般的であるが,障害者個々にカスタマイズする必要があり,車両の改造に多大な費用がかかる.全自動運転車の実現により障害者の要望が満足されるように思われるが,障害者の多くは自分で運転したいのであり,目的地に行くことだけを望んでいない.それに対し,本研究成果は,角度センサを利用した操縦装置を自由に動かせる身体の部位に取り付けて操作することで,身体への取り付け治具を除き共通化出来ることから,安価で障害内容に柔軟に対応可能としながら自分で運転するという要望を実現した
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