本研究は、画像についての説明を、話し言葉か書き言葉か、対話か独話かの、合計4通りの条件(モード)について、データの収録方法の開発、データの収集と整備、ならびに4種類のモード間の自動変換アルゴリズムを将来開発するための基礎として、各モード間の差異についての知見の発見と集約を行なうものである。 得られたデータから、文章のスタイルを表す多くのパラメータの、話し言葉と書き言葉における差が、独話より対話の方が少ないことから、即時的な文の生成や、発話に対する受け手の理解状況への注意などの対話の持つ特性が、話し言葉と書き言葉それぞれの特徴を減少させることが示唆された。
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