画像診断支援システムに適用可能な動的画像領域分割システムの基盤技術を開発することを目的として,離散時間振動子ネットワーク系の設計について研究した。カオス応答が複数の領域分割候補(フラグメント集合)を出力することから,カオス応答が発生しうるシステムパラメータ値を解析により見いだした。更に,最大局所リアプノフ指数の最適化問題から,カオス応答が発生するパラメータ値を自動探索する手法も提案した。カオス応答が発生しうるパラメータ値の下で提案システムが医用画像のフラグメントを生成できることを例証するとともに,離散時間振動子単体構造の簡略化やグラフィック専用装置実装による高速化も行った。
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