研究課題/領域番号 |
25330309
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
山口 亨 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (40251079)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 知能ロボット |
研究実績の概要 |
元気高齢者の心身の活性化と共助コミュニティ形成によりQoL(Quality of Life)向上と安心安全をもたらす「ユーザモデルと機能デザインアプローチによる元気高齢者向けコミュニティロボティクス」の基盤を確立させる.提案のコミュニティロボティクスは,従来の1人のユーザ向けヒューマンセンタードを「コミュニティセンタード」へ進展させ,コミュニティ中心志向によりQoL向上と共助による安心安全の効果をもたらすロボティクス(機能エージェント)基盤の実現を目的とする.ユーザの心身の活性化とQoL向上では共助コミュニティ形成へ進展させる. 平成26年度は,コミュニティ支援する研究開発を進め,遠隔地にいる親族や支援者とのコミュニケーションを支援する家庭向けのテレプレゼンスロボットを研究開発し,ビデオチャットの他に握手行為によるジェスチャインタフェースの有用性について調査した.さらに,テレプレゼンスロボットが移動するうえで必要な「相手を気遣う」衝突防止の課題について,ヒューマンモデルによる解決方法について設計手法の開発や脳波測定などを使用して調査を実施した.そして,センサネットワークと会話から得られる嗜好情報についても検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コミュニケーション支援に向けて,昨年度のユーザモデル獲得するプロトタイプシステムにテレプレゼンス機能を拡張している.さらに心理的特性を考慮した支援システムを構築し,ユーザ個別対応の機能についても提案している.以上のことから,研究は概ね順調に進展していると言える.
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今後の研究の推進方策 |
検討したテレプレゼンス機能によるコミュニケーション支援にユーザモデル(心理的特性)を融合させて,心理状態をも伝達するテレプレゼンスを研究開発する.従来の音声と映像の他に,相手の心理状態を加えることで,とりわけ高齢者の研究状態を支援者が早期に把握して生活改善の提案するための支援システムを構築する.
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次年度使用額が生じた理由 |
発表や調査目的の国際会議が,今年度は国内で実施されたものが多く,そのため国際会議に参加するための旅費が予定より低くなったことが理由である.
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次年度使用額の使用計画 |
新たな国際会議へ投稿を準備しているため,その発表費用として利用する.
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