本研究では,定性的,多元的に表現された関係データの解析手法を開発することを目的として,データの表現方法の検討,階層的解析手法の開発を行った.チームスポーツなどのグループを解析する手法として,各選手の心理尺度,競技成績を測定し,それに基づく解析を図った.心理尺度と競技成績は表現形式がまったく異なるが,それらをTensor分解の考え方を適用した自己組織化マップにより解析可能であることを示した.さらには,種々のチームスポーツにおける心理状態が競技成績に与える影響について,心理面およびデータ解析の双方からのアプローチで解析し,その可能性を示唆した.
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