研究課題
癌アトラクターの遷移のシステム論的解明として、癌の転移・悪性化において起こる上皮間葉転換について、その時系列の遺伝子発現データを解析し、遺伝子発現ポテンシャル上での癌細胞の安定状態、すなわち癌アトラクターの遷移として明らかにするため、癌の遺伝子-遺伝子発現-環境ポテンシャル上の安定状態(アトラクター)の遷移解析を行う必要がある。昨年度は、遺伝因子と環境因子の張る平面に対する、疾患発症との関連のP値に基づくポテンシャルのランドスケープを計算・可視化し、遺伝子-環境相互作用(GxE)の疾患発症との関連への影響を評価したため、本年度はその影響の評価のもとで、ある一定の遺伝子、環境の条件下での、遺伝子ポテンシャル上での癌細胞の安定状態、すなわち癌アトラクターの遷移解析を行った。メタ遺伝子発現量空間において相空間を定義し、アトラクターを同定したが、この相空間を張る基底となるメタ遺伝子について、それらのメタ遺伝子間の転写調節ネットワークを解析し、アトラクターの形成要因を探った。可視化のアプリケーションを用いて、ある遺伝子、環境の条件下での遺伝子発現ポテンシャル上の癌アトラクターを可視化し、その形成要因を探った。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 謝辞記載あり 3件)
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