研究課題
基盤研究(C)
脳の出窓と呼ばれる網膜は視覚情報の受容、処理、伝達を担う神経回路である。本研究では、こうした網膜神経回路の入力レベルでの情報受容能力と、出力レベルでの情報伝達能力に焦点をあてた解析を進めた。入力を担う視細胞について、特徴的な空間配列を自動生成するアルゴリズムを開発し、眼に入った光信号が生体内でどのように情報表現されるのかをシミュレーション解析することに成功した。網膜の出力を担う網膜神経節細胞の神経スパイク発火については、数千以上のイオンチャネルの振舞いを再現するモデルとシミュレーション技術を開発し、脳への情報伝達能力の詳細な分析を行った。
神経情報科学