本研究は、血中のアミノ酸濃度を計測することで、アミノ酸の濃度パターンにより健康チェックを行うという画期的な手法を提案するものである。本研究期間内においては3~5種類程度の複数のアミノ酸濃度が計測可能な条件を確立することまでを目標とした。そして将来的には20種類のアミノ酸を同時計測可能なチップを開発することで、1枚のチップで複数の病気の同時診断が可能になると考えられる。 20種類のアミノ酸を識別する酵素として、アミノアシルtRNA合成酵素(aaRS)を用い、その酵素反応により生成する化合物を吸光法で計測することにより応答の評価を行い、目的のアミノ酸濃度を選択的に計測するための条件を確立した。
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