認知症は火の管理や服薬管理が困難となる.本研究では,アルツハイマー病者9名と軽度認知障害者14名を対象に,ポットのコンセントを抜く課題と,指定時間にケースから薬袋を出す課題を設定し,口頭指示のみ,絵入り文章を見せつつ説明した場合と,Web会議システムを用いてTVモニターから絵と音声指示をする方法(Web会議システム)を用いた場合とで,実施割合に違いが生じるかを検討した.さらに,認知,心理,アパシーと実施内容との関連についても検討した. 結果,Web会議システムが最も効果的な方法であると考えられた.この方法には,認知面と展望記憶面が関連しており,この方法の成功判別指標になる可能性が考えられた.
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