研究課題/領域番号 |
25330385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
村上 晴美 大阪市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (40305644)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 情報検索 / Web人物検索 / NDC / 履歴書 / 地図 |
研究概要 |
研究の全体構想は「Web上の人物ディレクトリの開発」であり、「Web上の人物を選択するためのインタフェースの開発」を目的とする。具体的には人物の「要約」手法と3 種類のインタフェース(表、NDC ディレクトリ、履歴書+地図)を開発する。本研究における要約とは人物を選択・理解するために有用な情報の抽出、生成あるいは付与である。 25年度の主な成果は(1) 先行研究の整理と(2) NDCディレクトリの国際会議発表と(3) 履歴書+地図インタフェースの開発である。 (1) 17年度からの先行研究を「Web上の人物検索」として整理し、国内学会で発表した。 (2) NDCディレクトリに関しては、先行研究(科研費22500219)で開発したNDC人物ディレクトリについて行った評価実験の結果をまとめて国際会議で発表した。Webページ(HTML)のタイトル要素のテキストからNDCの相関索引を用いて人物にNDC9分類番号を付与する手法と提案手法で開発したディレクトリの有効性を論述した。 (3) 履歴書+地図インタフェースに関しては、先行研究[上田10]の手法を用いて作成したWeb上の人物の履歴書の学歴と経歴カテゴリ内の履歴文から、学歴と職歴を抽出して新たな履歴書を作成して、学校や勤務先の所在地を地図上に表示する手法を考案し、プロトタイプを試作した。既存の手法を組み合わせることにより、比較的容易に履歴書と地図を表示できることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
25年度計画の「概要とキーワード」に関する研究は遅れているが、かわりに27年度実施予定の「履歴+地図インタフェース」に関する研究が進んだため、全体としては順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
25年度計画の遅れを取り戻すとともに、進んでいる27年度計画を着実に進める。また、本来26年度計画も予定どおり実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
25年度(2014年2月)に国際会議に採択され、26年度(2014年6月)に発表することになった。所属組織の規定では年度がまたがる場合の参加費等の支出が難しいため、参加費も含めて次年度に繰り越すこととした。 繰り越し分は主に当該国際会議の関連支出でありそれ以外は計画に大きな変更はない。
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