研究課題/領域番号 |
25330395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
和氣 愛仁 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70361293)
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研究分担者 |
矢澤 真人 筑波大学, 人文社会系, 教授 (30182314)
宇陀 則彦 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (50261813)
永井 正勝 筑波大学, 人文社会系, 助教 (70578369)
高橋 洋成 筑波大学, 人文社会系, 研究員 (90647702)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 人文情報学 / データベース / 標準化 / TEI |
研究概要 |
まず、すでに構築を開始している古代エジプト語神官文字データベースについては、外部システムとのデータ交換のために、TEIに準拠したXML文書をエクスポートする機能の試験的な実装を行った。事実上の標準としての地位を確立しているTEIに準拠したXML文書を出力できることは、世界的レベルでデータを共有・交換するために非常に重要であり、今後も継続してTEI/XML文書の構造定義のブラッシュアップを図っていく。また、同データベースについて、ローカルクライアントからCSVファイルをアップロードし、自動的に正規化を行ったうえで、一括してデータを登録する機能の設計を行った。これについては、次年度以降具体的な実装作業を行い、より使い勝手のよいシステムに仕上げていく。 次に、明治期日本の国文典資料データベースについて、古川正雄著『絵入智慧の環』(明治3-5年)全8巻の高精細デジタルデータ化(全225ページ)を行い、データ構造の設計とウェブシステムの構築を開始した。これについては、引き続きデータ構造定義およびユーザインターフェイスの再検討を踏まえた上で、正式にウェブ上に公開していく予定である。 さらに、これらのシステム用に設計したデータ構造について、より汎用的に利用可能なものとするために、両者を共通化したデータ構造定義の設計を開始した。 以上をまとめ、今後は、アノテーション付与型画像データベースシステムにおけるユーザインターフェイスとデータ構造の汎用化を目指し、様々な資料を共通的に扱えるような汎用プラットフォームを構築していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初目標としたふたつのデータベースシステムの構築を開始し、データ構造の共通化に着手できた。また、外部システムとのデータ交換のために、XML文書を出力する機能を実装する作業に着手できた。計画した各機能ごとの達成状況の多少の出入りについては、翌年度以降十分に対応可能である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究分担者との協力体制を維持し、現在構築中のデータベースシステムの発展を目指すとともに、より広範な資料を扱えるシステムとするため、様々な資料への適用可能性を検討していく。そのために、外部研究組織との連携も見据えて研究成果を公表していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
システム設計および構築に注力したため、旅費が想定よりも少なくなった。また人件費がかからなかった。人件費として想定していた分の一部は「その他」の「絵入り智慧の輪デジタル撮影」に支出した。 次年度使用額については、成果発表の機会を増やして旅費として使用する。
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