研究課題/領域番号 |
25330397
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
嘉村 哲郎 東京藝術大学, 芸術情報センター, 芸術情報研究員 (90543710)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | デジタルアーカイブ |
研究実績の概要 |
26年度の計画は1.被験者による作品の制作、2.作品の制作過程の記録およびデータ整理、3.作品の展示会の実施、4.アーカイブモデルの検討である。このうち、1、3は計画を達成した。2に関しては作品制作の過程の中で作られた各種資料(物理媒体、電子媒体含む)の記録が中心になったため、最終年度にむけてデータ整理とモデル化を実施する。電子媒体の記録では、26年度初頭にパーソナルアーカイブに関する国際会議に参加し、このうちスタンフォード大学付属図書館のチームが開発を進めているE-Mailアーカイブと内容分析ソフトウェアのプロトタイプ版を実験的目的の利用に提供を頂いた。 また、26年度は実施が困難と思われていた海外でき作品展示会を実施し、この間、制作と共に物理媒体の資料のアーカイブを平行して行うため方法を検討して実践した。また、電子媒体の資料は先述したツールを用いて電子メールデータの取り出し実験、オンラインミーティングの音声記録、作家自身のブログやソーシャルネットワークサービスのデータの取り出しを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画案では26年度中でデータ整理が完了している予定であったが、当該年度まで被験者が海外に在住していたこともあり、作業依頼の伝達等のコミュニケーション頻度の不足や研究のために使用する機材の輸送などに手間を要した点が挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
27年度前半に収集した物理媒体の資料および電子媒体の資料整理を行い、中〜後半に掛けてこれらの資料の分析を行っていく。情報の公開に当たっては、特に個人的な情報が含まれる者が多いことから、資料内容の検討を踏まえた上で被験者と確認を取りつつ行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ整理に使用する資料の海外から国内への移管が年度末になったため、データ整理に係る人件費が計画を下回ったことによる。
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次年度使用額の使用計画 |
移管済資料のデジタル化やデータ整理のための作業費及び謝金に使用する。
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