研究課題/領域番号 |
25330399
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
遠山 茂樹 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (40335914)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 高知県安芸郡奈半利町 / アンケート調査 / インタビュー調査 / 地域コミュニケーション / 地域メディア |
研究実績の概要 |
当初計画において、平成27年度は(1)高知県安芸郡奈半利町でのアンケート調査、および、(2)情報発信者へのインタビュー調査、さらに(3)平成26年度実施した高知県幡多郡黒潮町の調査報告書の印刷・発送を予定していた。しかしながら、当初計画になかった研究代表者の長期海外研修(サバティカル研修)が認められ、平成27年8月末より約一年間の米国滞在(研修先:Northwestern University)となったため、一部の計画において大幅な見直しが必要となった。 (1)の奈半利町調査では、昨年度に計画を前倒した通り、平成27年6月末までにアンケートの配布・回収までを終え、データ入力およびクリーニングも年度内に終えている。アンケート調査は、昨年度2月に転記した対象者名簿(サンプル数462)に対して5月に調査協力依頼のはがきを送付した。その後、回収率向上のため、アンケート用紙配布は郵送とし、社会調査員5名による訪問回収作業を三日間(6月13日・20日・27日)に渡り実施した。回収数は242(回収率52.4%)、有効回答数は236であった。 (2)のインタビュー調査については、奈半利町役場の広報誌担当者一名へのインタビュー調査を8月4日に実施した。しかしながら黒潮町同様、役場の担当者以外の地元情報発信者等を見つけられておらず、引き続き探していく。 (3)黒潮町調査報告書の印刷・発送については、米国滞在では対応困難であるため翌年度に繰り越す。ただし、報告書原稿は執筆中であり、帰国までに完成させる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画にあった(1)高知県安芸郡奈半利町でのアンケート調査、および、(2)情報発信者へのインタビュー調査については計画通り実施できた。しかしながら、(3)昨年度実施した高知県幡多郡黒潮町の調査報告書の印刷・発送について、米国滞在では対応困難であるため、平成27年度には実施せず平成28年度に繰り越す。
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今後の研究の推進方策 |
本研究最終年度となる平成28年度における主な計画は、(1)国際学会での発表、(2)国内学会での発表、(3)奈半利町調査報告書の印刷・発送、(4)研究成果発表のシンポジウム、である。(1)については既に発表申請が1つ受理されており、平成28年4月に開催されるInternational Network for Social Network Analysis(INSNA) Sunbelt Conference 2016大会のポスターセッションで発表予定である。(2)については現在アンケート調査結果の分析を進めており、秋開催予定の所属学会全国大会への応募準備を進めていく。(3)についても帰国後すぐに対応し、平成27年度より繰り越した黒潮町調査報告書と同時に作業を進める。発送作業等においては、学生アルバイトを活用して効率化を図る。(4)について帰国後の9月以降に関係者と相談の上、検討してゆく。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度に繰り越した金額の多くが黒潮町調査報告書の印刷費および発送料金である。本研究助成申請後に決定した長期海外研修(サバティカル研修)により、平成27年8月末より米国滞在となった。このため平成27年度後半に予定していた黒潮町調査報告書の印刷・発送の作業が困難となったため、翌年度に繰り越すことにした。
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次年度使用額の使用計画 |
計画の遅れている黒潮町調査報告書については、平成28年度夏に帰国後、早急に報告書印刷の手配をし、同年中に報告書の印刷・発送作業をする予定である。
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