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①②人物領域の抽出および骨格線情報や関節位置の取得は前年度より若干の精度向上を達成した．その結果，以降の処理の精度向上に効果があった．
③人物の姿勢を3次元周波数領域で記述することにより，その特徴量を基にして，熟達者と学習者の姿勢を周波数空間内で距離を求めることにより，類似度を設定し，(1)ベッド上の被介助者をベッドの中央から端へ寄せる(2)被介助者の上半身を起こし，端座位にする(3)車椅子へ移乗する(4)車椅子上での姿勢を整える，の４つのステップへの分割処理において，(上記①②の精度向上に伴い）若干の精度が向上し，実用上はほぼ問題ない程度の精度を達成した．
④システム的に③の精度がほぼ問題ない程度まで向上したため，熟達者の映像（手作業で４つのパートに分割済み）とほぼ並行して学習者の動作を4ステップごとに同時に表示することを実現した．
その結果，学習者が自分の動作と熟達者の動作を映像上で比較することが容易になり，最終的に目的としていた自己学習システムの実現へ前進した．
⑤各ステップにおける学習者の姿勢の問題点を③の特徴量を基にテキスト化して，④の映像表示中にテキストを表示することにより，学習者が自分の姿勢の問題点をより明確に認識できるシステムの構築はほぼ目標に到達したが，システム化するまでには至っていない．
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