本研究は大学教育の質保証の一環として、自己調整学習に必要な自己教育力を育成するための指標を作成した。自己メタ認知の指標として、学習に対する意識(学修観)を尺度化した。学修観とは、精神的回復力(レジリエンス)(小塩)、学習動機(市川)、学習方法(市川)の質問紙から抽出された三つの要因である。 これらを、「考えようとする気持ち」、「行動しようとする気持ち」、「認められたいという気持ち」と名付けた。青年期である大学生の自己教育力を育成する、自らの変化を知る指標として活用した学修観ポートフォリオをシステム化し、その運用と評価を試みた。
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