研究課題/領域番号 |
25330417
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
来住 伸子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50245990)
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研究分担者 |
岸 康人 神奈川大学, 付置研究所, 研究員 (50552999)
田近 裕子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (80188268)
久島 智津子 津田塾大学, 付置研究所, 研究員 (80623876)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 英語学習 / 学習コンテンツ開発支援 / 潜在意味解析 / 語彙学習 / 用例生成 |
研究実績の概要 |
平成27年度に予定していた項目4件について、次のように実施した。(1)語彙に関する問題の英語学習者による評価。語彙に関する問題ではなく、英語の授業で使用するテキストで使用される語彙について、「知らない語彙」「調べたい語彙」を学習者に対して調査した。分析作業は継続中。(2) 語彙リスト生成システムの運用と改良。語彙リスト生成システムの運用を始めたが、性能面が予想よりかなり遅いことが分かった。原因はシステム構成、実装方法など複数あると考えられる。継続研究を申請して、機材の追加購入、それを利用した再設計という形で、改良する方向を目指すことにした。(3) 語彙リスト、および語彙に関する問題の作成の継続。(2)の問題があったため、着手できなかった。(4)学会発表。FIT2015 において、潜在意味解析、頻度順、tf-idf など情報検索系のアルゴリズムによる、大学の英語テキストの語彙カバー率について発表した。研究の途中段階の発表だったが、奨励賞を実施した。 本研究において、英語学習者が学ぶべき語彙とその用例を大規模テキストデータから自動生成すること自体は達成したが、実用に十分な処理速度は実現できなかった。実験システムで解析した結果を使い、各種アルゴリズムで自動生成した語彙リストと、既存の学習語彙リストを語彙カバー率という観点から比較した結果を学会発表した。既存の学習語彙リストの限界と、語彙リストの自動生成を目指す意義を、この発表で伝えることができたと思う。 継続研究において、より高性能なシステムの使用、並列性を利用した実装などを行い、実用にたえる性能を持つシステムの実現を目指したい。また、本研究で小規模にしかできなかった、英語学習者と教員による評価をより大規模に行い、英語学習者と教員による評価も十分高くなるような改良を継続したい。
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