研究課題/領域番号 |
25330426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
森山 真光 近畿大学, 理工学部, 准教授 (00283953)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | プログラム学習アセスメント / 単体テストフレームワーク / Webアプリケーション / メッセージング |
研究概要 |
ソフトウェア市場からは製品の保守性や柔軟性を高める開発が求められている。そこで、我々はプログラム学習アセスメントに単体テストフレームワークの導入を提案する。レポート添削と比較し、学生へのフィードバックの即時性が増し、継続的学習が期待できる。当該年度は、JAVA/SQL/HTML等のプログラム学習アセスメント支援システムの開発と検証を行った。 従来、我々はファイルサーバとバッチ処理による単体テストフレームワークJUnitを用いたJavaプログラム学習アセスメント支援システムの試作および仮運用を行っていた。従来のシステムでは、採点のタイミングはバッチ処理に依存し、答案の提出と採点にタイムラグがあった。 当該年度で、従来のシステムをWebアプリケーションに改善した。採点者が事前にテストコードをアップロードしておけば、答案プログラムをアップロードした時点で自動で採点する仕組にした。Webアプリケーションでは、利用者の答案プログラムと採点者のテストコードを保存する領域、単体テストを自動実行するモジュール、複数の課題を管理しその採点結果を保存するデータベースを有する設計とした。答案プログラムをアップロードする度に採点を行うとき、アップロードのHTTPリクエスト/レスポンスと単体テストフレームワークの採点をメッセージングによる非同期処理にすることで、HTTPタイムアウトを防いだ。さらに、従来の採点のタイミングがバッチ処理に依存していた問題を、この非同期処理により逐次的に採点ができるように改善した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度の計画であるJAVA/SQL/HTML等のプログラム学習アセスメント支援システムの開発および200名規模での運用が実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
採点結果を保存するデータベースから、学生を行、テストコードの成否を列とした評価項目群を作成し、項目反応理論を用いて、被検者(利用者)の特性と、評価項目(テストコード)の困難度のパラメータを求める。この項目反応理論で求めた課題の困難度と利用者の能力パラメータを用いて、単体テストによるプログラム学習アセスメント支援システムの有効性を検証する。
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次年度の研究費の使用計画 |
当該年度で発表予定であった国際会議 e-CASE & e-Tech 2014の開催が、4月2から4日の次年度の開催となり、3月31日時点では計上されていないため、差額が生じた。 上記の国際会議の発表は4月4日に発表する様、既に次年度の予算を計上している。
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