研究では、磁性流体のラビリンス不安定性現象を利用し、合成炭化水素油をベース液とした磁性流体と、それと非相溶な透明な合成潤滑油を同じガラス容器に入れ、オーガニックな造形(球、縞、迷路、セル)を、磁力のコンピュータ制御でリアルタイムに生成・制御する手法を構築した。2種類の液体の比重、粘性が異なる組み合わせで実験し、適切な条件で透明液体の量を磁性流体に比べ各段に多くし、透明液体の液面でのパターン制御を確認した。予めコンピュータプログラムに記述した順序でパターンが生成・分裂・融合する作品「Ribome」等を発表。本手法と色検出システムを組み合わせ、色によってオーガニックな造形が変化する技法を開発した。
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