サンゴ礁一次生産者が生成する気泡を現場飼育実験により調べた。造礁サンゴ類は殆ど気泡を発生しなかったが、海草類は多量の気泡を発生した。海草が発生した気泡の組成を調べたところ、純酸素では無く窒素やアルゴンも含んでいた。酸素の三種安定同位体比分析から、酸素には光合成起源のシグナルが残っていることが分かった。窒素やアルゴンがどのようなメカニズムで気泡中に取り込まれたのかは解明できなかった。気泡発生量と海草バイオマス間の関係が分かったため、サンゴ礁酸素動態モデルからリーフ規模での気泡発生量を見積もることが可能になった。
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