雲や大気中に浮遊するエアロゾル粒子の気候影響の評価は、地球観測衛星や数値モデルの地上検証は不可欠である。しかしながら、どれもが時間・空間的に一致するわけではなく、大きく誤差を生じている場合がある。本研究は、高低差3000 m、水平方向100 kmの富山湾を中心とした研究領域において、それらの評価のどこに誤差を与えるか以下の研究を行った。1)雲・エアロゾルの光学的特性の時空間変動の実態把握、2)地球観測衛星や数値モデルの地上検証に必要な時間・空間代表性の問題とその解決。その結果、わずかではあるが、エアロゾルの光学的厚さの減少並びに平均値の取り方による検証方法への影響がわかった。
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