メタンは二酸化炭素の次に地球温暖化に寄与する温室効果ガスである。しかし、メタンの発生源の特定は実験レベルによる結果でありグローバルを対象とした研究は少ない。そこで、本研究はSCIAMACHYを用いてグローバルなメタン発生地の抽出について調べた。雲の影響を取り除き欠落したデータを補間するために3段階処理を行った。また、大気循環モデルを簡略化し海域のメタン濃度を陸域のバックグラウンド濃度として仮定した。陸域メタン濃度と同緯度のバックグラウンド濃度の差を陸域のCH4発生濃度として用いた。その結果、北半球低緯度の水田域と赤道付近の熱帯常緑広葉樹林域がCH4ソースであることがわかった。
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