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X線に抵抗性を示すがん細胞のモデルとして、標準的放射線療法である2Gy/日のX線を照射し続けても増殖する臨床的放射線耐性(CRR)細胞を樹立した。複数の抗がん剤への感受性を解析すると、CRR細胞は微小管脱重合阻害剤であるドセタキセル(DTX)に交叉耐性を示した。
ミトコンドリア(mt)からの活性酸素種(ROS)を解析すると、親株ではX線照射及びDTX処理後に検出されたが、CRR細胞では検出されなかった。mtDNA欠失ρ0細胞を樹立し、X線照射及びDTX処理後のmtROSを解析すると、CRR細胞同様に検出されなかった。以上から、mtROSがDTX抵抗性に関与しているのではないかと考えられる。
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