研究成果の概要 |
研究代表者らはBPAがPDIと結合し、その活性を阻害することを明らかにした。本研究ではBPA, PDIが様々な生理作用、特に甲状腺ホルモン受容体(THR)をはじめとして核内因子に及ぼす影響を検討した。 まず、PDIファミリータンパク質において PDI以外にもPDI以上に強くBPAと結合するものがあることを明らかにした。さらに、BPAはGH3細胞において低濃度ではT3依存的な成長ホルモン(GH)の分泌を抑制したが、高濃度では促進した。また、BPAがNOを発生することを明らかにした。PC12細胞においても同様にNO を発生させ、NGF依存性の神経突起伸長抑制とPDIのニトロシル化促進を明らかにした。
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